はじめまして!ボクは「深掘りモグラ」。
印刷のことならなんでも掘り下げて調べるのが大好きなんだ。
今日はみんなに、昇華プリントでオリジナルウェアを作るときのコツを解説していくよ。
さっそく始めよう!
昇華プリントでは、デザインを専用の転写紙に高解像度で印刷し、熱と圧力で生地にインクを浸透させます。
そのため、入稿データの品質がそのまま仕上がりに直結します。
推奨フォーマットは Adobe Illustrator形式(.ai / .eps)です。ベクターデータであれば拡大・縮小しても劣化がないため、どのサイズのウェアにも対応できます。写真やラスター画像を含む場合は、実寸で 300dpi以上の解像度を確保してください。
画像データ(.jpg / .png)からの入稿も可能ですが、小さい画像を引き伸ばすと仕上がりがぼやけてしまいます。できるだけ大きなサイズの元画像をご用意ください。紙媒体やスケッチからのデータ化も承っています(別途お見積り)
データの解像度はめちゃくちゃ大事!スマホで撮った写真をそのまま使うと、プリントしたときにぼやけちゃうことがあるから注意してね。迷ったらベクターデータ(.ai)が最強だよ!
ウェアは立体物です。画面上では美しく見えるデザインでも、実際に着用するとプリント位置や余白の取り方で印象が大きく変わります。
たとえばTシャツの胸元にロゴを配置する場合、画面上で中央に見えても着用時には左胸寄りに感じることがあります。縫い目の位置や身体の曲面を考慮して、やや余裕を持った配置を心がけましょう。
また、デザインの端が裁断ラインに近すぎると、ウェアの縁で絵柄が途切れてしまうことがあります。重要な要素は端から最低5mm以上内側に配置するのが安全です。全面プリント(オールオーバー)の場合は、逆に絵柄を端まで広げて途切れが自然に見えるようにデザインするのがコツです。
重要な文字やロゴは端から 5mm以上内側に。全面プリントの場合は塗り足し(裁断ラインの外側 3mm以上の余白)を付けるとキレイに仕上がります。
ウェアは平面じゃなくて立体だから、画面で見たイメージと着たときの印象が違うことがあるんだ。
端ギリギリにデザインを置くのは避けた方が安全だよ!
チーム名やスローガンなど、文字はウェアデザインの重要な要素です。選ぶフォントによって印象は大きく変わります。
スポーツウェアであれば太めのゴシック体やサンセリフ体が映えます。力強さと可読性を両立でき、遠くからでも読みやすいのが特徴です。エレガントな雰囲気を出したい場合は、明朝体やセリフ体が適しています。
注意したいのは、細すぎるフォントや装飾が多すぎるフォントです。昇華プリントは非常に細かい再現が可能ですが、極端に細い線(0.3mm以下)はにじんで見えにくくなる場合があります。迷ったときは太めのウェイトを選ぶのが無難です。
入稿時にはフォントを必ずアウトライン化(パス化)してください。アウトライン化しないと、制作環境にないフォントが別の書体に置き換わってしまう場合があります。
アウトライン化を忘れるのは"あるある"ミスなんだ。入稿前に必ずチェックしよう!
ちなみにスポーツ系なら太めのゴシック、おしゃれ系なら細めの明朝がボクのおすすめだよ!
アウトライン化とは、フォントデータを「文字情報」からグラフィックの「パス(図形)データ」に変換する作業です。アウトライン化されていないデータを入稿すると、弊社の制作環境にそのフォントがインストールされていない場合、全く別の書体に置き換わってしまいます。意図したデザインを正確に再現するために、入稿前に必ず実施してください。
Illustratorでのアウトライン化は、すべてのオブジェクトを選択した状態で「書式」メニュー→「アウトラインを作成」を実行するだけです。アウトライン化後は文字の再編集ができなくなるため、元のファイルを別名で保存しておくことをおすすめします。
① ファイルを別名で保存(例:デザイン_入稿用.ai)
② メニュー「選択」→「すべてを選択」(Ctrl / ⌘ + A)
③ メニュー「書式」→「アウトラインを作成」(Ctrl / ⌘ + Shift + O)
④ メニュー「書式」→「フォント」でフォント名が表示されないことを確認
⑤ 上書き保存して入稿
アウトライン化が完了しているかは、Illustratorの「書式」→「フォントを検索」で確認できます。フォントが1件も検出されなければOKです。また、テキストボックス(Tアイコン)がパス(四角アイコン)に変わっているかも目安になります。
「アウトライン化したつもりだったのに、一部だけ忘れてた!」というケースが多いんだ。ロックしているレイヤーや隠しオブジェクトにも注意してね。「すべてのレイヤーのロックを解除」→「すべてを選択」→「アウトラインを作成」の順でやると安心だよ!